その他(講座全体について、小林秀雄氏の著作について、など)の感想/亀井善太郎
- manebiyalecoda
- 2020年2月17日
- 読了時間: 2分
学びの場を得るというのはほんとうに貴重なことです。ふとしたきっかけで毎月通うことになったこの塾も、今となってはかけがえのないものとなりました。日々の暮らしや仕事のことを顧みる、大切な句読点です。
小林秀雄が遺した言葉、そして、この塾の講師である池田雅延さんから聞く言葉は、いまの自分を気付かせてくれる鏡です。忙しくてそのまま通り過ぎてしまえばなんとも気付かなかったであろうことも、この塾があることで、ふと立ち止まり、しばし考える時間をもらうことができるように感じています。
ときに気付かされ、ときに励まされ、そして、深く考えさせられる、そういうきっかけをこの塾にいただいています。
この塾では、毎回、小林秀雄の作品を一つ取り上げ、これを題材に池田雅延さんがお話してくださいます。長いものもあれば、短いものもあります。この作品を池田さんはどう読むのかなあと想像しながら、事前に読むのも愉しい時間です。当日、実際に塾でお話を聞いてみますと、よい意味で裏切られることばかりです。文章に接しながら、深く感じ、考えるというのはこういうことなのだなあと体感することばかりです。
この塾のもうひとつのあじわいは、小林秀雄の言葉、そして、池田雅延さんのお話に魅入られて、集まる同志の皆さんの顔ぶれです。性別、年齢、お仕事もさまざまですが、それぞれに思いを寄せて、毎月楽しみに通う方たちです。そうした皆さんからいただく示唆もたくさんあって、お互いに学び合う本来の塾というのはこういうものなんだろうなあと感じています。
この塾は、いつも開かれています。毎回の作品は違いますから、どこから入ってきても構いません。僕もそうでした。新しい人にも、そして、時間を重ねた人にも、それぞれに深い学びを得ることができる、そんな場だと思います。少しでも興味のある方はぜひお越しになってはいかがかと思います。
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