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2022年1月20日(木) 「ヴァイオリニスト」「蓄音機」 /金森いず美

  • manebiyalecoda
  • 2022年1月23日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年3月4日

 2022年最初の講義は「ヴァイオリニスト」と「蓄音機」でした。初めて参加した中原中也の回から数えて10回目の参加で、毎回ご案内をいただいて喜び勇んで予約をするものの、自営業と子育ての果てしなく続く雑務に追い立てられ、時間どおりにパソコンの前に座れるか、毎度毎度ヒヤヒヤしながらの受講です。


 今回、フリートークの時間で、数ヶ月前にお尋ねした問いに池田先生が時間を割いて丁寧にお答えくださいました。「美の行脚」のなかで自分一人ではっきりと読み込めなかった小林先生の言葉に、池田先生が道筋をつけてくださって、またあらためて読み返してみる楽しみをいただきました。

 「蓄音機」で書かれたゴッホの複製画のくだりは、小林先生の他の作品にも度々あり、大事なことが含まれていると感じながら、でもまだ自分でははっきりとつかめずに読んでおりましたが、今回、池田先生のお話で、心のリアリズムのことを言われているのだと分かりました。岡潔先生との対談「人間の建設」にもやはりこの複製画の話がありましたので、また読み重ねてみたいと思っています。


 これまで、小林先生の作品を読み、一人考える時間が学びであり、積み重なった生活の隙間を縫って、小林先生の作品を読む時間が自分と向き合う唯一の静かな時間でした。昨年春に池田先生のご講義をオンラインで受けられることを知り、私にも学びの門が開かれているのだと思い切って申し込みをしてからもうすぐ一年。どの回も重厚で深く、講義の終わった夜は胸が一杯になり、なかなか眠りにつけませんが、次の回までまた新たな気持ちで小林先生の作品に向き合おうと枕元に本を重ねて次の一か月を楽しみに待っています。


 今回、池田先生からこの交差点という場のお話をされていましたので、書くことはあまり慣れていないですが、学びへの感謝の気持ちを込めて投稿をいたしました。フリートークでは、受講者の方々と池田先生の対話にたくさん力をいただいています。そして、毎回貴重なお話を聞かせてくださいます池田先生に心から感謝を申し上げます。

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