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2021年6月17日(木)「志賀直哉」 /匿名希望

  • manebiyalecoda
  • 2021年7月12日
  • 読了時間: 1分

  小林先生が27歳の時に発表された評論「志賀直哉」。

 「様々なる意匠」とともに私にとっては本当に難解ですが、小林先生が「志賀直哉」の中で指摘されている3つの点を、池田先生が示してくださいました。


1 ウルトラ・エゴイストである

 自分がこの世に生まれて授かった個性を肯定し、自分が選んだ行動を描いていく。

2 古典的人間、古代人である

 近代人よりはるかに鋭敏な神経をもっていて、どう行動するかに全神経を集中して書いていく。

3 見ようとしないでも、見えてしまっている

 見えているものそのものが、小説の表現になる。


 池田先生が、本文で挙げられている志賀氏の作品を語りながら説明してくださり、志賀直哉氏、小林先生、池田先生の眼と言葉が重なっていると感じ、引き込まれていきました。


 これからのご講義も心して拝聴いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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