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2021年1月講義「信ずることと知ること」

  • manebiyalecoda
  • 2021年1月23日
  • 読了時間: 1分

 今月は「信ずることと知ること」を読みます。


 昭和30年代の初めから毎年、夏の九州で国民文化研究会の主催による学生青年合宿教室がひらかれていました。小林氏は、そこへ36年8月に初めて招かれて以来、都合5回にわたって出かけ、全国から集まった各回数百人の若者たちに語りかけました。今月取り上げる「信ずることと知ること」は、その合宿教室で49年8月に行った講義が基になっています。


 現代人は、超能力や超自然的といわれるような出来事を聞かされると、鼻先であしらうか無視するか、いずれにしても真面目に向きあおうとしない、そういう態度はいけない、そういうさかしらが現代人の生き方を貧寒にしていると言い、小林氏が終生敬愛したフランスの哲学者ベルグソンの講演「生きている人の幻と心霊研究」や、民俗学者、柳田国男の「山の人生」を引いて、私たちは本当にあったこういう話にどう向きあうべきかを語ります。わけても、「山の人生」から引かれた炭焼きの父子の話は胸に沁みます。


 池田雅延


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