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2020年10月15日(木)『私の人生観』/トンベ

  • manebiyalecoda
  • 2021年1月11日
  • 読了時間: 1分

 2020年10月の『私の人生観』の講座で思ったこと。

 「観の目強く、見の目弱く見るべし」という武蔵の言葉を聞いて、「姿は似せ難く、意は似せ易し」という本居宣長の言葉を思い出しました。

 「見の目」―常の目、普通の目の働き方、敵の動きとか局所的な見方。「観の目」―相手の存在を全体的に直覚する目、心の中にある目、こちらが大事だと武蔵は言っている。

 いっぽう、「意」は言葉そのものから出てくるもので口真似しやすいもの。「姿」は、その言葉が作り上げている全体の姿、心にはまざまざと映ずる像、本居宣長はこちらが大事だと言っている。

 片や剣の道、片や歌の道なので、混同するのは危険ですが、心の中で全体をとらえること、心の目で物を見ることの大事さを、小林秀雄氏が伝えようとしている点では同じではないでしょうか?

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